エフェクト

AfterEffectsのカメラぶれ除去の使い方

AfterEffectsのカメラぶれ除去の使い方

カメラなどの揺れによってぼやけてしまったフレームを補正します。揺れを抑制するスタイビライズとは違い、不必要なぶれによるボケに対する補正を行います。ぼやけたフレームからどちらかのサイドにシャープをかけて修復します。以下は上下ボケ、回転ボケに対してぶれ除去を行った結果です。

カメラぶれ除去の結果

元の動画のブレ具合で結果は変わってきますが抑制されていることがわかりますね。それではパラメーターを確認してみましょう。

 

カメラぶれ除去のパラメーター

カメラぶれ除去のパラメーター

ブラーデュレーション

ブラーデュレーションの選択

 短時間のぶれには低い値を設定します。逆に、長時間のぶれには高い値を設定します。

 

ぶれ除去方法

ぶれ除去方法の選択

【高品質 (低速) 】は処理に時間がかかりますが、精度の良い結果を得られます。【標準】はすばやく、標準品質と言える結果が得られます。

 

強度

0~200%まで扱うことができ、ぼやけたフレームに対してどの程度の補正を適用するか設定します。高い値にすると斑点が生じることがあるので注意しましょう。値が低い場合に良い結果が得られることもあるようです。

 

シェイク感度

ぶれの除去が必要なぶれと見なすかどうかのしきい値を指定します。 値を低くすると、最もぼやけたフレームのみのぶれを除去します。値を高くすると、あらゆる種類のモーションブラーを抑制しようとします。

 

いかがでしょうか。カメラぶれ除去はオプティカルフロー手法を使用しています。

オプティカルフローoptical flow / optic flow)とは、視覚表現(通常、時間的に連続するデジタル画像)の中で物体の動きをベクトルで表したものである。オプティカルフローは、パターン認識コンピュータビジョンあるいは他の画像処理技術において利用されている。

引用元:Wikipedia

 

動きの差を検出して補正します。実写動画に適用するエフェクトと言えるので、元の動画のブレの度合いによって適度にパラメーターを調整しましょう。