レンダリング

AfterEffectsでレンダリングするときのフォーマットの選択

AEでレンダリングするときに「結局どのフォーマットでレンダリングしたらいいのか」と考えることがあると思います。納品形式が決まっていない場合は迷ってしまいます。優先順位が何なのかを考えながら、効果的な選択ができるようにしていきましょう。

 

レンダリングをする際に、動画・静止画が劣化するかしないかを考えると思います。データ量の圧縮にはファイルサイズを小さくする目的があるのですが、その方法には可逆圧縮非可逆圧縮の2種類が存在します。

 
可逆圧縮の圧縮率は低めです。元のデータを間引くことなく同じデータを保有しています。非可逆圧縮ではデータをある程度間引いてしまうため、返還後元のデータに戻すことができません。加工する予定がある場合は可逆圧縮の圧縮方法(コーデック)を選択しましょう。動画においてはフォーマットとコーデックの選択が品質に関連しています。
 
 

Adobe Aftereffectsでレンダリング

 
ムービーフォーマットはいくつか種類があります。正直全てを覚えるのは大変なので、オススメを2つ紹介しておきます。
 
 

avi

 
Aftereffectsのレンダーキューから「出力モジュールの設定」を開きます。形式をAVIに設定して「形式オプション」ボタンを押すとビデオコーデックが選択できます。
 
 
UtVideo T2 RGB VCM:可逆圧縮で品質保ちつつRGB出力
UtVideo T2 RGBA VCM:可逆圧縮でアルファ出力可能
None(ロスレス圧縮):可逆圧縮でファイルサイズ大
 
 
 

mov

 
 
Apple ProRes 422HQ:非可逆ですが高品質
Apple ProRes 4444:変換を繰り返しても劣化せず、高品質でアルファに対応
Apple ProRes 4444 XQ:HDR対応の最高品質でアルファに対応
 
品質を保ちながらアフターエフェクトでレンダリングするときのフォーマットを紹介しました。Adobe Media Encoderを活用するとAE側と違うコーデックが実装されています。