エフェクト

AfterEffectsのCC Particle Worldの使い方

AfterEffectsのCCParticleWorldの使い方

Particle(粒子)という意味です。様々な種類の粒子を飛ばすアニメーションすることができます。標準のエフェクトにパーティクルと名前の付くエフェクトが3種類あります。CC Particle Worldもそのひとつです。

 

CC Particle Worldは3D空間上にパーティクルを発生させることができます。奥行き(Z軸)を扱うことができ、床(Floor)の設定も可能です。粒子についてもテクスチャレイヤーとして任意のテクスチャを飛ばすことができます。また、Opacity Mapから瞬きをつけることができるので、他の2つのパーティクルの上位版ともいえるでしょう。その分プロパティも多く、標準エフェクトでは上級であるといえます。

 

CC Particle Worldのプロパティ

CC Particle Worldのプロパティ

Grid&Guides

プレビュー時の表示の補助をするプロパティ群です。

Position

Grid&GuidesのPositionのチェックをONにした場合

チェックをONにすることでProducerの位置を表示します。

 

Radius

Grid&GuidesのRadiusのチェックをONにした場合

Radius(半径)という意味です。Producerの半径を表示します。

 

 

Motion Path

Grid&GuidesのMotion PathのチェックをONにした場合

Producerの位置にキーフレームを打った場合、Producerの軌道を表示します。

 

 

Motion Path Frames

Grid&GuidesのMotion PathのチェックをONにして20Frame前までのPathを表示するように設定

Motion PathをONに設定した場合に設定が可能になります。Producerの軌道を何フレーム前まで表示するか設定します。

 

 

Grid

チェックをONにすることでグリッドを表示します。

Grid Position

1_Grid Positionの選択

グリッドの種類を選択し、表示を切り変えます。

CC Particle WorldのGrid&GuidesのGridのGrid Positionの選択

 

 

Grid Axis

2_Grid Axisの選択

Axis(軸)という意味です。Grid PositionをProducerかWorldを選択した時に選択が可能になります。

CC Particle WorldのGrid&GuidesのGridのGrid Axisの選択

グリッドのX,Y,Z軸を表示します。プロデューサーがどちらを向いているのかなど、分かりにくい場合に切り替えます。

 

Grid Subdivisions

Grid&GuidesのGrid Subdivisionsを3に設定した場合

Subdivision(細分化)という意味です。グリッドの分割数を設定します。下の画像は分割数を3にしたものです。

 

 

Grid Size

Grid&GuidesのGrid Sizeを小さく設定した場合

グリッドの表示サイズを設定します。以下はデフォルト値より小さい値に変更したものです。

 

Horizon

Horizon(地平線)という意味です。3D空間上では見失いがちな水平線を表示します。

 

Axis Box

Grid&GuidesのAxis BoxのチェックをONにした場合

左上のボックスをドラッグすることで視点の操作が行えます。

 

Birth Rate

粒子の発生量を設定します。

 

Longevity(sec)

粒子の寿命を設定します。

 

Producer

発生源の設定をします。

PositionX、Position、PositionZ

発生源の位置(X,Y,Z)を指定します。

 

RadiusX、RadiusY、RadiusZ

発生源の半径の大きさを設定します。

 

Physics

物理的な環境設定を行います。

Animation

3_PhysicsのAnimationの選択

噴き出しの仕方を選択します。

Explosive:爆発的なという意味。粒子がすべての方向に噴き出します。

Direction Axis:方向という意味。Directionで設定した軸に沿って粒子が噴き出します。

Cone Axis:円錐という意味。Directionで設定した軸に沿って円錐状に噴き出します。

Viscouse:粘性のある液体という意味。Extraの値によって回転速度が変化し、すべての方向に噴き出します。

Twirl:くるくる回るという意味。Extraの値によって回転速度が変化し、一定方向に回転しながら噴き出します。

Twirly:らせん状(渦巻状)という意味。Extraの値によって速度が変化し、ランダムに回転しながら噴き出します。

Vortex:渦巻(竜巻)という意味。上・横方向に広がりつつ噴き出します。

Fire:立ち上る火の吹き出し方をします。

Jet Sideways:横向きのジェット噴射という意味。Producerの位置にキーフレームを打ち、アニメートさせます。

Fractal Omni:すべてのフラクタルという意味。フラクタルモデルによって吹き出し方が計算されるます。

Fractal Uni:唯一のフラクタルという意味。激しく噴き出します。

 

Velocity

粒子を飛ばす際の初速度を設定します。

 

Inherit Velocity%

Inherit(継承)という意味です。-10000~10000まで扱うことができます。

CC Particle WorldのInherit Velocity%の値をプラス値に設定した場合

位置にキーフレームを打ち、プラス値に設定すると進行方向に噴き出します。

CC Particle WorldのInherit Velocity%の値をマイナス値に設定した場合

マイナス値に設定すると進行方向の後方に噴き出します。

 

Gravity

重力の強さを設定します。

 

Resistance

Resistance(抵抗)という意味です。空気抵抗の設定をします。

 

Extra

追加の設定を行います。

 

Extra Angle

Cone Axisの広がり、Twirlyの回転速度をランダムに変化させます。

 

Floor

粒子が跳ね返ったり、付着したりする床の設定をします。

 

Floor Position

床の位置を設定します。

 

Particle Visibility
4_Particle Visibilityの選択

Visibility(可視性)という意味です。Allは噴き出している粒子とFloorに接触した粒子のモーション両方を表示します。Above Floorは床の上の粒子のみ表示します。After Floorは床をすり抜ける粒子を表示します。

 

Render Animation
5_Render Animationの選択

床に当たった粒子の動きを選択します。

 

Floor Action
6_Floor Actionの選択

床に接触した粒子の性質を選択します。Iceだと粒子が床を滑り、Glueだと粒子が付着します。Bounceは粒子を床で跳ね返らせることができます。

 

Bounciness

Bounciness(弾み)という意味です。跳ね返りの強さを設定でき、Floor ActionをBounceにした場合に設定可能になります。

 

Random Bounciness

跳ね返りの強さをランダムに変更します。

 

Bounce Spread

跳ね返りの広がり具合を設定します。

 

Direction Axis

粒子の発生方向を設定します。

AxisX、AxisY、AxisZ

粒子の発生する方向をX,Y,Z軸のどれにどれだけ向けるのか設定します。

 

Gravity Vector

重力の方向を設定します。

GravityX、GravityY、GravityZ

重力をX,Y,Z軸のどこにどれだけかけるのかを設定します。

 

Particle

粒子そのものの設定を行います。

Particle Type

7_Particle Typeの選択

噴出する粒子の形状を設定します。実際に切り替えてみたほうがわかりやすいかと思います。

 

Texture

任意のレイヤーを粒子(テクスチャ)として飛ばすことができます。

Texture Layer

テクスチャとして使用するレイヤーを設定します。

8_Texture Layerの選択

「ソース」を選択するとテクスチャレイヤーにかかっているエフェクトとマスクは無視されます。「マスク」を選択するとテクスチャレイヤーにかけているマスクも反映されますが、エフェクトは無視されます。「エフェクトとマスク」を選択することでこれら全てを同コンポジション内で反映させることができるようになります。

Scatter

Scatter(散らす)という意味です。テクスチャとして表示されるイメージのばらつきを設定します。

 

Texture Time
9_Texture Timeの選択

テクスチャを参照するフレームを設定します。たとえばテクスチャレイヤーにムービーを設定した場合、現在の時間のテクスチャを反映させる場合はCurrent(現在)を選択します。ムービーのはじめのフレームから参照したい場合はFrom Startを選択します。

 

Align to direction

Align(整列)、direction(向き)という意味です。Particle TypeでTextured DiscまたはFaded Discを選択している場合、ONにすると粒子のモーションパスに沿って整列する。

 

Rotation Speed

3Dポリゴンの回転速度を設定します。

 

Initial Rotation

3Dポリゴンの回転のばらつきを設定します。

 

Rotation Axis

10_Rotation Axisの選択

3Dポリゴンの回転方向を設定します。

 

Birth Size、Death Size

粒子の発生時、消滅時のサイズを設定します。

 

Size Variation

粒子のサイズにバリエーションを与えます。

 

Max Opacity

最大不透明度を設定します。

 

Opacity Map

Opacityの変化量をグラフにしています。時間経過とともにどのように変化させるかを、発生から消滅まで設定することができます。

Color Map
11_Color Mapの選択

時間経過による粒子の色の変化を設定します。

Custom:Color Mapで設定した色が反映されます。

Birth to Death:Birth Color、Death Colorで設定した色が反映されます。

Origin to Death:元レイヤーの色からDeath Colorで指定した色へ変化します。

Birth to Origin:Birth Colorで指定した色から元レイヤーの色へ変化します。

Origin Constant:Constant(不変)という意味です。元レイヤーの色を維持します。

 

Birth Color、Death Color

粒子の発生時、消滅時の色を設定します。

 

Custom Color Map

発生~消滅までの色の変化を5段階にわけて設定します。

 

Volume Shade(approx)

approx(おおよそ)という意味です。粒子の陰影を設定します。

 

Transfer Mode

12_Transfer Modeの選択

粒子同士が重なった時の表示方法を選択できます。

 

Extras

おまけの設定を行います。

Effect Camera

カメラとして配置したカメラではなく、あくまでエフェクト内で視点移動をさせるプロパティです。

Distance

カメラと画面の距離を設定します。

 
RotationX、RotationY、RotationZ

カメラの位置をX,Y,Z座標で設定します。

 

FOV

Field of View(視野)の略です。カメラの視界を設定します。

 

Depth Cue

Cue(合図)という意味です。カメラから離れた位置にある粒子の表示設定を行います。

 

Type
13_Depth Cueの選択

Fade(薄れる)はカメラからの距離に伴い不透明度が変化します。Fog(霧、もや)は奥行きによって画像をかすませる効果のことです。

 

Distance

Fade,Fogを選択した場合に影響を受ける強さを設定します。

 

Fog Color

Fogの色を設定します。

 

Light Direction

LightX、LightY、LightZ

ライトの方向をX,Y,Zそれぞれで設定します。

 

Hold Particle Release

Release(自由にする)という意味です。粒子が落下するまでの時間を設定します。

 

Composite With Original

ONにすると元のイメージと合成します。

 

Random Seed

粒子のランダム値を設定します。

 

いかがでしょうか。扱えるようになると、AfterEffectsを触ること自体が非常に楽しくなるのではないでしょうか。アイディアも増え、レンダリング時間も長くなり…。もう初心者は卒業しているかと思います。初めはハードルが高いかもしれませんが、他の3Dソフトウェアでも共通する考え方が身に付きますので使い倒していきましょう。