エラー対応

Cinema 4D LiteからCINEWAREを通してAEで表示ができないときの対処法

Cinema 4D LiteからCINEWAREを通してAEで表示ができないときの対処法
エラー

Cinema 4D Lite R22を使用して3Dオブジェクトを作成してAEで編集しようと思っていた矢先…。待てど暮らせど、表示がされません。「ややこしいことが始まった」とイヤな予感を感じつつ、解消できたので解決方法をここに残しておきます。

いろいろ試した結果として「Program FilesからMaxon Cinema 4Dをアンインストールし、AfterEffectsのバージョンを17.5に戻すこと」で解決できました。要するによくあるアップデートによる不具合が生じたということなのでしょう。

うん。でもいろいろ試して大変だったのよ…。

ここからは私の奮闘記になるので上記で解決した人は作業に戻ってもらってかまいません!(笑)

 

AEでCinema4D Liteの3Dオブジェクトが表示されない現象が発生

Cineware AliveThread-Excute fail

 

まず、上の画像のダイアログがAEで表示されました。「Cineware AliveThread- Execute failed」つまり実行失敗ということですね。数日前までは連携確認できていたのに一体なにが起こったのでしょう。

 

オプションから設定を変えることでエラーが消えるとあったが解消されませんでした

CINEWAREの出力と編集のソフトの指定を変えるとエラーが出なくなるらしいのですが、私の場合何度試しても解消されませんでした。キャッシュの削除を行ってもダメでした。

 

次にエラーの原因やCinema4D Liteについて検索してみることにしました。すると Cinema4D Lite R22のバージョンによって引き起こされることがわかりました。

 

自分のPCにどのバージョンがインストールされているのか確認することにしました。

 

Windows10の場合

C:\Program Files\Maxon Cinema 4D R22

 

私の場合はR22とR21が並んでいる状態でした。R22の方が新しいので、C4D Lite R22を起動してバージョンを確認してみましょう。ヘルプ>このソフトについてから確認ができます。

 

ヘルプからこのソフトについて

私が使用しているのはR22.123だと判明しました。ある投稿者が「R22.123だと実行失敗が出るよ」とコメントしていたのでまさしくこれだと思いました。では、一体どのバージョンを使えばいいのか。AfterEffects2019ならいいのでは?と思い立ち上げることにしました。

 

2019だとR19で立ち上がった

結果は無事に表示がされました。R21とR22しかなかったはずなのになぜ起動できたのか。それは、AfterEffects2019以前は違う階層にC4D Liteのファイルが保存されていたためです。

 

Windows10の場合

C:\Program Files\Adobe\Adobe After Effects CC 2019\Support Files\Plug-ins\MAXON CINEWARE AE\(CINEWARE Support)\lite

この階層にCINEMA 4D Lite.exeを確認しました。

 

これで一件落着!

 

と言いたかったのですが2020で表示させられないのが不思議だったことや、別の.c4dファイルを読み込むと作ったものと違う結果が表示されてしまうことに気づきました。

 

泣けてくる

もう一度「Cineware AliveThread- Execute failed」について調べることにしました。すると「AEの17.5バージョンをインストールするとオプションであるC4D R22が動くよ」というコメントがありました。

 

ということで、AE17.7をアンインストールし、17.5を意気揚々でインストールすることにしました。Creative Cloud Desktopのすべてのアプリからアンインストールやダウングレードを行えます。

CCのダウングレード

 

しかし!!!

またあのエラーが!!なぜ!?

 

結論はR22の元のファイルを全て削除する必要があったためです。C:Program Files…R22のフォルダ内のuninstall.exeから一旦空っぽの状態にすることでリセットができるようになっているのです。

 

ということで、再度AfterEffectsとR22のアンインストールとver17.5のインストールを行いました。

17.5でCINEWAREを通じて表示ができた

 

よし!ちゃんと表示されている!

 

他のファイルでも結果が正しく表示されていました。このあとC4D Liteを起動させてみました。

 

17.5をインストールするとCinema 4D Lite 22.016が付いてくる

C4D Lite R22のバージョンは22.016とありました。AfterEffects2020 17.5をインストールすると22.016が付いてくることがわかります。

 

気を付けなければならないのはまた22.123にアップデートするとエラーが発生してしまうことです。

 

Online Updater

C4D Liteを起動した時などでOnline Updaterダイアログが表示され、うっかり22.123のチェックを外し忘れてContinueを押してしまうとまたアンインストールし直さなければなりません…。

 

まとめ

1.AfterEffectsとC4D Lite R22の完全なアンインストールを行う

2.Creative Cloudからver17.5のAfterEffectsをインストールする

3.C4D Liteのダイアログから22.123のUpdateをしないようにする

 

いかがでしょうか。他にもエラー時のダイアログからTCPポートを「2027」に変更してキャッシュの削除、AEの再起動で直るなど皆さん試行錯誤されていた様子でした。C4DがR23にアップデートできるようになればこれらも改善されるかもしれませんね。

 

追記————————————————————

AfterEffectsの17.5がインストールできなくなってる

もはや何かの因果化と思いました…。解決策を紹介した後すぐにAfterEffects2021のver18.0.0にアップデートが可能になりました。その関係でしょうか、AfterEffects(17.5)がインストールできない状態になっています。(私だけ?)

 

またあのエラーと戦うのかと戦々恐々としていたのですが、AfterEffects18.0.0でインストールされるC4D Liteのバージョンは22.016でした。22.123にアップデートしない限り連携がとれることが確認できました。他に不具合がない場合は一旦18.0.0にアップデートしてもいいかもしれませんね。