プロジェクト設定(Ctrl+K)から「高度」タブを選択すると現れるシャッター角度の設定について紹介します。こちらで設定したものがコンポジションに反映されます。
シャッター角度
0~720°まで設定でき、角度が大きいほどブラー強度が大きくなります。シャッターをあけている時間(露出)が長くなるので、同じ速度であってもブレが大きくなります。
シャッターフェーズ
-360~360°まで設定でき、角度が大きいほどシャッターを切るタイミングが遅れます。遅くなった分、物体は先に進んでしまいます。結果的にブラーが前につく形になります。
フレームあたりのサンプル数
「3Dレイヤー、シェイプレイヤー、および特定のエフェクトに対するモーションブラーの
サンプル数を制御する」とあります。サンプル数はブラーを適用するフッテージの複製数です。以下は3Dレイヤー化してサンプル数を変更してみました。
最大適応サンプル数
「2Dレイヤーのモーションには自動的に最大適応サンプル数で指定された値を
上限とするサンプル数が使用される」とあります。上限の指定になりますので、速度・シャッター角度によって変化します。
シャッター角度からシャッター速度を計算する
カメラで撮影をしたことがある人はシャッター速度をご存知だと思います。シャッター角度が分かるとシャッター速度を求めることができます。シャッター角度をわかりやすく説明しているこちらの動画をご覧ください。
シャッター角度(開角度) ➗ 360 ➗フレームレート (fps) = シャッター速度(露出時間)引用元:Vook「シャッター角度はシャッター速度と違う?」
つまりシャッター角度が180度の場合…
180÷360÷24=(1/2)×(1/24)=1/48 1/48秒となります。
フレームレートが24fpsの場合、シャッターは1秒間に24回転しています。各回転には1/24秒かかっていることになります。さらにシャッター角度が180°と半分になるので1/48秒になるという計算です。シャッター角度は180°が人の目に近いとされています。
いかかでしたか。始めて高度タブを開いたときは何の設定だろうと思ったかもしれません。モーションブラーの適用時の参考になればうれしいです。