エフェクト

AfterEffectsのCC Hairの使い方

AfterEffectsのCCHairの使い方

名前の通り毛を生やすことができるエフェクトです。イメージをモフモフにすることができます。剛毛にしたり、ネコッ毛のようにも見せかけることができます。

 

プロパティとしては物足りないところもありますが、質感設定できるのが面白いエフェクトだと思います。それではプロパティを確認してみましょう。

 

CC Hairのプロパティ

CCHairのプロパティ

Length

Length(長さ)という意味です。0.0~500.0まで扱うことができ、毛の長さを設定します。

 

Thickness

Thickness(厚さ)という意味です。0.00~4.00まで扱うことができ、毛1本づづに厚みを持たせます。

 

Weight

Weight(重さ)という意味です。-10.000~10.000まで扱うことができます。マイナス値に設定すると髪が逆立ちます。

 

Constant Mass

Constant(不変)、Mass(質量)という意味ですが、CC Hairでは長さ・太さを設定すると重力が発生します。それぞれ値を大きくすると髪が下方に垂れていきます。以下はLenghtとThicknessに値を入れたものです。それぞれの重さで垂れ下がっています。

CC HairのLenghtとThicknessに値を入れた状態

 

そこで、Constant MassのチェックをONにすることで長さ・太さの値を無視してパスに沿って毛を外側に(不変に)生やします。

CC HairのLenghtとThicknessに値を入れてConstant MassのチェックをONにした場合

 

Density

Density(密度)という意味です。0.0~10000.0まで扱うことが可能です。値を大きくしすぎるとレンダリングに時間がかかります。

CC HairのDensityの値を600に設定した場合

 

Hairfall Map

毛を発生させるレイヤーの設定をします。

Map Strength

Strength(強さ)という意味です。レイヤーマップの影響度を設定します。

 

Map Layer

毛を生成するために用いるレイヤーを指定します。

「ソース」を選択するとMapレイヤーにかかっているエフェクトとマスクは無視されます。「マスク」を選択するとMapレイヤーにかけているマスクも反映されますが、エフェクトは無視されます。「エフェクトとマスク」を選択することでこれら全てを同コンポジション内で反映させることができるようになります。

 

Map Property
Hairfall MapのMap Property

指定したレイヤーのどのデータを使用するのかを選択します。

 

Map Softness

Softness(柔らかさ)という意味です。毛の柔らかさを設定します。

 

Add Noise

レイヤーマップにノイズを発生させて毛の生え方を不規則にします。毛をモサモサにすることができます。以下はAdd Noiseの値を徐々に大きくしたものです。

CC HairのAdd Noiseの数値を徐々に大きくした場合

 

Hair Color

Color

髪の色を設定します。以下はダークブラウンに設定したものです。

CC HairのColorを茶色にした場合

 

Color Inheritance

Inheritance(継承)という意味です。元イメージの色とColorで設定した色の割合を設定します。0に設定するとColorで設定した色のみで表示されます。Colorでダークブラウンに設定し、元イメージがライトグリーンなので以下のような変化となります。

CC HairのColor Inheritanceの値を徐々に大きくした場合

 

Opacity

髪の不透明度を設定します。剛毛にしたい場合は値を大きくしましょう。

 

Light

Light Height

-100~100まで扱うことができ、レイヤーとライトの距離を調整します。値が大きいほどレイヤーとライトの距離が近くなります。以下はライトのカラーをオレンジにし、Light Heightの値を徐々に大きくしたものです。

 

Light Direction

ライトの方向を設定します。以下はLight Directionの値に1080度までキーフレームを打ったものです。

 

 

Shading

Ambient

0~200まで扱えます。環境光の強さを設定でき、「Light」で設定したパラメーター(色など)が反映されます。「0」にするとライトの光のみ表示されます。

 

Diffuse

0~100まで扱えます。拡散反射光(diffuse reflection light)を設定できます。光の反射の程度で元イメージの材質を表現します。

 

Specular

0~100まで扱えます。ハイライトの強さを設定します。

 

Roughness

0.001~0.5まで扱えます。ハイライトの範囲を設定します。大きくするとハイライト部分が広がります。

 

いかがでしょうか。個人的には風の影響や、毛の向きの設定ができるともう少し活用できそうだなと思っています。でも、いろんなものをフサフサにするのは楽しいので是非使ってみてください。