エフェクト

AfterEffectsのCC Drizzleの使い方

AfterEffectsのCCDrizzleの使い方

Drizzle(霧雨)という意味ですが、水面の波紋を生成するエフェクトです。あくまで2Dでの再現となっています。3Dレイヤーにすることで立体的な水面は作成することができませんが、大量の波紋を一度に生成することが可能です。

 

ブラック・ホワイト・赤・緑・青の平面レイヤーに適用しても再現されないので注意しましょう。それではプロパティを確認してみましょう。

 

CC Drizzleのプロパティ

CC Drizzleのプロパティ

 

Drip Rate

Drip(滴)、Rate(割合)という意味です。波紋の数を調整します。

 

Longevity(sec)

波紋の寿命を設定します。以下はLongevity(sec)を0.35に設定したものです。波紋が1秒未満で消滅しています。

CC DrizzleのLongevity(sec)が1以下の場合

 

以下はLongevity(sec)を3に設定したものです。波紋が発生から3秒間で消滅します。

CC DrizzleのLongevity(sec)が3の場合

 

Rippling

Rippling(波打つ)という意味です。波紋の輪の数を設定します。以下はRipplingを30度にしたものです。和がはっきりと表れていません。

CC DrizzleのRipplingが30の場合

以下はRipplingを720度にしたものです。波紋の輪の数が増えていることが分かります。

CC DrizzleのRipplingが2周の場合

 

Displacement

Displacement(変位)という意味です。-1024~1024までを扱うことができ、波紋の歪み(凹凸)を設定します。以下はDisplacementを0にしたものです。波紋による画像の歪みが発生していません。

CC DrizzleのDisplacementが0の場合

以下はDisplacementを100にしたものです。波紋の発生部分に歪みが生じています。

CC DrizzleのDisplacementが100の場合

 

 

Ripple Height

波の高さを設定します。このプロパティの値が「0」だと波紋が現れません。

 

Spreading

Spreading(広がり)という意味です。波紋の広がり具合を設定します。以下はSpreadingを50にしたものです。波紋の広がりが小さいまま消滅します。

CC DrizzleのSpreadingが50の場合

以下はSpreadingを300にしたものです。ひとつひとつの波紋が大きく広がっているのがわかります。

CC DrizzleのSpreadingが300の場合

 

 

Light

Using
Light usingの選択

Effect Lightを選択すると以下のLightプロパティが有効になります。AE Lightsを選択した場合はコンポジションに配置されたLightレイヤーの設定が波紋に反映されます。

Lightレイヤーが配置されていないとCC DrizzleでAE Lightsを使用しても意味がない

以下はLightレイヤーを上の画像のように設定したものです。ポイントライトには動きを付けています。

CC DrizzleのLight UsingをAE Lightsに設定した場合

 

Light Intensity

Intensity(強度)という意味です。ライトの強度を設定します。以下はLight Intensityを0にしたものです。

CC DrizzleのLight Intensityが0の場合

以下はLight Intensityを1000にしたものです。波紋にハイライトが表れています。

CC DrizzleのLight Intensityが1000の場合

 

Light Color

ライトの色を設定します。

CC DrizzleのLight Colorがオレンジ場合

 

Light Type
Light Typeの選択

以下はDistant Lightを選択したものです。

Light TypeがDistant Lightの場合

以下はPoint Lightを選択したものです。

Light TypeがPoint Lightの場合

 

Light Height

-100~100まで扱うことができ、レイヤーとライトの距離を調整します。値が大きいほどレイヤーとライトの距離が近くなります。以下はライトのカラーをオレンジにし、Light Heightの値を徐々に大きくしたものです。

CC DrizzleのLight Heightの値を徐々に大きくした場合

 

Light Position

Light TypeをPoint Lightに設定した場合に有効になるプロパティです。Point Lightの位置を変更し、アニメーションを付けることが可能です。

 

Light Direction

ライトの方向を設定します。以下はLight Directionの値に1080度までキーフレームを打ったものです。

CC DrizzleのLight Directionとは

 

Shading

Ambient

0~200まで扱えます。環境光の強さを設定でき、「Light」で設定したパラメーター(色など)が反映されます。「0」にするとライトの光のみ表示されます。

 

Diffuse

0~100まで扱えます。拡散反射光(diffuse reflection light)を設定できます。光の反射の程度で元イメージの材質を表現します。

 

Specular

0~100まで扱えます。ハイライトの強さを設定します。

 

Roughness

0.001~0.5まで扱えます。ハイライトの範囲を設定します。大きくするとハイライト部分が広がります。

 

Metal

0~100まで扱えます。ハイライトの色で質感を設定します。数値が大きいほどハイライト部分に元のイメージの色が強く反映されます。小さくすると「Light Color」で設定した色が強く反映されます。

 

いかがでしょうか。実はLightや質感の設定はスタイライズのCC Glassと同じプロパティが並んでいます。合わせて覚えてしまいましょう。

 

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