Advanced(高度な)、Spill(溢れる)、Suppressor(抑制する)という意味で、キーイング後にあふれた色を抑えるエフェクトです。旧バージョンにあるスピルサプレッションの上位版です。補間方法が追加されたことで、範囲の調整や補正が可能になりました。以下のエッジ部分に変化が表れています。
Keying(1.2)にてキーイングを行った後に、あふれたグリーンを抑制してくれています。それではどのような設定ができるのか確認してみましょう。
Advanced Spill Suppressorのパラメーター
補間方法
【標準】は抑制のみ調整が可能で、【Ultra(極端な)】を選択するとUltra設定が調整可能になります。
Ultra設定
キーカラー
抑制したい色を設定します。キーイング用のカラーではなく、あくまで抑制用のカラー選択になります。キーイングをするにはKeylight(1.2)やキーイングなど他のエフェクトを使用しましょう。
許容量
50がデフォルトの状態で、値を大きくすると抑制する限度を引き上げることができます。
彩度を下げる
50がデフォルトの状態で、値を大きくするとフッテージから、キーカラーの彩度を下げます。
スピルの範囲
50がデフォルトの状態で、値を大きくすると抑制の範囲が広がります。彩度もやや上がります。
スピルカラー補正
50がデフォルトの状態で、キーカラーで指定した色の補正を行います。
ルミナン補正
0がデフォルトの状態で、Luminance(輝度)の略です。グリーンバックなどの輝度の高いキーカラーを補正します。
いかがでしょうか。合わせて旧バージョンのスピルサプレッションエフェクトを確認すると、どのように進化したのかわかりやすいかと思います。最終結果を比べて良い方を使うのがベストです。